有機フッ素化合物(PFAS)が入った容器=2024年4月、米オハイオ州の環境保護局施設(AP=共同)

 【ワシントン共同】発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、トランプ米政権は14日、飲み水の濃度基準の本格導入を2年先送りすると発表した。水道事業者が対策を取るのに時間が必要と判断した。対象はPFASの中で代表的なPFOSとPFOAで、2031年までの対応を求める。他の種類については規制を撤回する。

 事業者は処理システムの導入などが必要で、従来は29年までとしていた。日本政府は欧米を含む各国の規制の在り方を注視しており、今後の規制を巡る議論に影響する可能性もある。