14日、ヨルダン川西岸ラマラ中心部で行進に参加する人たち(共同)

 【ラマラ共同】パレスチナは15日、1948年のイスラエル建国で約70万人が難民となったパレスチナのナクバ(大惨事)から77年を迎えた。この日に先立つ14日、ヨルダン川西岸ラマラで多数の市民がパレスチナ旗を掲げて目抜き通りを行進。「ナクバはまだ終わっていない」と訴え、自治区ガザでの戦闘終結と故郷への帰還権を求めた。

 行進には子どもから年配までが参加した。イスラエル中部テルアビブ近くの村を追われたスブヒール・オベドさん(83)は「(西岸でも)イスラエル軍の占領が続くばかりか、ガザは攻撃を受けて壊滅的だ。これほど長い間、世界はなぜ黙っているのか」と憤った。