18日、韓国・光州で開かれた「光州事件」の犠牲者を悼む政府主催の式典(共同)

 【光州共同】韓国大統領選に出馬している保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相は18日、軍が1980年に南西部・光州で民主化運動を弾圧した「光州事件」の犠牲者を悼む政府主催の式典を欠席した。弾圧に関わった当時の軍幹部を選対顧問に迎えると一時発表し、光州市民などから反発を受けたためとみられる。野党候補らは出席した。

 金氏が14日に発表した選対幹部らの名簿に光州事件で市民の弾圧に関与した元軍幹部が含まれていた。数時間後に撤回したが、批判が広がった。金氏は17日に式典会場の国立墓地などを訪問。自身も80年代に民主化運動で投獄されたとして「光州の人の気持ちが分かる」と訴えた。