18日、新ローマ教皇レオ14世の就任ミサが行われたバチカンのサンピエトロ広場を埋め尽くす信者ら(ゲッティ=共同)

 【バチカン共同】晴れ渡った日曜日の朝。バチカンのサンピエトロ広場は18日、ローマ・カトリック教会を率いる新たな教皇レオ14世の門出を祝う信者や各国要人、諸宗教の代表らで埋め尽くされた。「団結や友愛を育む力になりたい」。就任ミサで教皇としての決意を力強く訴えたレオ14世に、信者らは大きな拍手を送った。

 広場にはミサ開始時刻の午前10時の数時間も前から信者や教会関係者らが続々と詰めかけた。強い日差しが照りつける中、教皇の登場を待ちわびていたローマの学生アンドレア・マッカリさん(22)は「新教皇の誕生という歴史的な瞬間を、この場で一緒に祝いたい」と興奮気味に話した。

 ミサに先立ち、レオ14世が教皇専用のオープンカーでサンピエトロ広場に姿を現すと、信者らから大歓声が上がった。車が近づいてくると、一斉にスマートフォンで撮影。教皇はゆっくりと広場を回り、「ビバ パパ(教皇万歳)!」「教皇レオ!」と歓喜する信者らに手を振り、穏やかな笑顔で応じた。

 レオ14世は米国出身だが、南米ペルーでの宣教活動が長かった。