旧姓の通称使用を法定化する法案を衆院に提出する日本維新の会の青柳政調会長(左)ら=19日午前、国会

 日本維新の会は19日、婚姻に伴う改姓の社会生活上の不利益を解消するため、旧姓の通称使用を法定化する法案を衆院に提出した。戸籍法を一部改正し、希望者は旧姓を戸籍に追記できるようにするのが柱。立憲民主党は4月に選択的夫婦別姓導入に向けた民法改正案を提出しており、衆院法務委員会での審議入りが注目される。

 維新の提出法案は、仕事や社会生活の幅広い分野で、旧姓を通称として使用する機会を確保するため、国や事業者に必要な法制上の措置を求めた。夫婦や親子は同姓の原則は維持し、立憲民主党案とは考え方が異なる。

 国民民主党は昨年の衆院選公約で選択的夫婦別姓導入を掲げたものの立民案には同調していない。