【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ当局は22日、約2カ月半ぶりにガザに搬入された物資が住民に届いたと発表した。世界食糧計画(WFP)は、一部の製パン店が再開したと明らかにし「重要な一歩だが、飢餓を食い止めるにはより多くの食料が必要だ」と訴えた。一方、世界保健機関(WHO)は「ガザの医療体制が限界点に達している」と警告した。
イスラエルはイスラム組織ハマスに対する人質解放の圧力を強めるため、3月初旬にガザへの物資搬入を停止したが、今月19日に搬入が再開。国連は不審物が含まれていないかどうかの検査をイスラエルが求め、住民に届けるのが遅れていると説明していた。