大看板の〝逆転の城北〟こそならなかったが、岐阜城北が2番手以降の投手陣確立に手ごたえ―。春季東海高校野球大会第3日は26日、ダイムスタジアム伊勢で準決勝を行い、岐阜県1位の岐阜城北は第1試合で三重(三重2位)に5―8で敗れ、初の春東海決勝進出を逸した。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

 ◆6投手が東海のマウンドを経験 エース亀山に次ぐ柱へ、長屋が存在感

 「夏に向け、2番手以降の投手が東海でどんなピッチングをするか」。劇的な逆転サヨナラの初戦直後に、準決勝の課題を語っていた岐阜城北・秋田和哉監督。言葉通り、エース亀山優斗以外の全6投手をマウンドに立たせた。

 先発は期待の190センチ長身右腕・水野蒼太郎。球速は120キロ前後と速くはないが、切れのいい変化球で初回は3者凡退。二回に1死後、3連打を浴び降板した。

先発し1回1/3で降板したが、夏に向けフォーム改造中の水野蒼太郎

 「もう少し、踏ん張ってほしかった」という秋田監督だが、水野は進化の途上。「切れをよくするため少し腕を下げ、横変化を生かすようにした」と言う。夏までにどんな成長を遂げるか楽しみだ。

 2番手に登場したのが、公式戦初登板の1年生左腕・田立大翔。逆転された後の1死二塁という場面。...