観光庁が30日発表した4月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテル・旅館に泊まった外国人は前年同月比13・0%増の延べ1639万4170人で、月間の過去最多を更新した。日本人は1・1%減の3697万640人。全体では2・8%増の5336万4810人だった。

 外国人宿泊者数はこれまで、昨年10月の1582万3130人が最も多かった。今年4月はキリスト教の復活祭(イースター)に伴う休暇があり、桜を楽しむ訪日客も目立った。全国の宿泊施設の稼働率は61・7%だった。

 観光庁は都道府県別を含む3月の2次速報も公表した。神奈川、滋賀、岡山、広島を除く43都道府県で、外国人宿泊者数が前年同月を上回った。宿泊先のうち三大都市圏が占めた割合は67・7%、それ以外の地方部が32・3%。24年3月はそれぞれ71・4%と28・6%だった。