昨年元日の能登半島地震で被災した石川県輪島市で1日、ウオーキングイベントが開かれた。地震発生から1年5カ月を迎え、参加者は鎮魂の思いを胸に、大規模火災に見舞われた「朝市通り」周辺や、倒壊したままの家が残る集落などを巡った。
住民ら約300人が参加。輪島市の水谷愛さん(51)は「地震でゼロになったが、復興が進んでいる場所も少しはあると感じた」と話し、金沢市の男性(76)は「自然の怖さを改めて実感した。鎮魂の思いを込めて歩いた」と硬い表情だった。
更地になった朝市通り周辺では、歩を緩める人の姿も見られた。