事件があった現場付近で警戒に当たる警察官ら=1日、ボルダー(ロイター共同)

 【ニューヨーク共同】米西部コロラド州ボルダーで1日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡ってイスラエル支持を訴えるデモに参加していた人たちを男が襲撃した。米連邦捜査局(FBI)は、手製とみられる火炎放射器を使って火を付けたとして、男(45)を拘束した。やけどなどで6人が負傷した。男は「パレスチナに自由を」と叫んでいたという。

 米国ではイスラエルによるガザへの攻撃長期化に伴い、ユダヤ人を標的とする事件が相次いでいる。

 FBIのパテル長官は「標的型のテロ攻撃」だとX(旧ツイッター)に投稿した。イスラエルのダノン国連大使は、ユダヤ人に対する「テロ」だと非難する声明を発表した。

 FBIなどによると、負傷者は67〜88歳。拘束された男も負傷して病院に搬送された。現場には、イスラム組織ハマスがガザで拘束している人質の解放を求め、ユダヤ系の人たちが毎週集まっていた。

 5月21日には、首都ワシントンのユダヤ博物館近くでイスラエル大使館職員2人が銃撃され死亡した。容疑者は現場で「ガザのためにやった」と話した。