【ブリュッセル共同】オランダの反移民、反欧州連合(EU)の極右、自由党(PVV)を率いるウィルダース党首は3日、同党が求める難民抑制策を巡る対立により、同党主導の4党連立政権からの離脱を表明した。これを受け、スホーフ首相は辞意を示し、10〜11月ごろに総選挙が実施される公算が大きくなった。ロイター通信が報じた。
総選挙実施後も、連立政権樹立には時間がかかるとみられ、EU域内5番目の経済規模を誇るオランダの政情の不安定化は必至。オランダは、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援にも積極的に関与してきており、6月下旬に同国ハーグで開かれるNATO首脳会議への影響も懸念される。