原爆死没者名簿に記帳する中本信子さん(左)と大川純子さん=2日午前、広島市役所

 新たに亡くなったり、既に亡くなっていると遺族から申請があったりした被爆者の氏名や年齢を、原爆死没者名簿に記帳する作業が2日、広島市役所で始まった。8月5日まで続き、翌日の平和記念式典で原爆慰霊碑の下にある石室に納められる。

 記帳を務めるのは被爆者の中本信子さん(82)と大川純子さん(83)。30年以上にわたって記帳を担当した被爆者の池亀和子さんが昨年8月に82歳で亡くなり、今年から大川さんが加わった。

 大川さんは「亡くなった方々を思ってしっかり書いた」と話した。記帳は25回目の中本さんは「池亀さんの思いを引き継ぎ、世界の平和を祈って丁寧に書いた」と語った。