自民党の食料安全保障強化本部長の森山幹事長(左から2人目)から決議書を受け取る小泉農相(中央)=2日午後、農水省

 自民党の食料安全保障強化本部は2日、食料の安定的な確保に向け、農地の大区画化やロボットを活用したスマート農業の導入支援などに国費1兆3千億円程度を投入するよう求める決議書を政府に提出した。自民党は、自治体などの支出を含む事業規模は2兆5千億円程度になると見込んでいる。

 本部長の森山裕幹事長が石破茂首相と小泉進次郎農相にそれぞれ決議書を提出した。森山氏は「農業の大きな転換期で、(従来の農業関係予算とは)別枠の予算が必要だ」と述べた。

 決議書は、農作業の効率化などが急務と指摘。農地の大区画化に8千億円程度、スマート農業導入支援などに7千億円程度、輸出拡大に2千億円程度が必要とした。