長嶋茂雄さんの突然の訃報に、ゆかりの地の関係者やファンらは「喪失感でいっぱい」と声を落とした。
巨人の監督時代に長嶋さんが必勝祈願に訪れていた宮崎市の青島神社の長友安隆宮司(49)は「とても残念。大きな野球の時代を築いた人だった」と惜しんだ。神社には長嶋さんのろう人形を設置しており「作った時に実際にお会いしたら『似てるね』と言ってくれた。一緒に写真を撮ったことを今でも覚えている」と感慨深げに語った。
長嶋さんの出身地・千葉県のJR本千葉駅(千葉市)近くで美容室を経営する後藤航さん(42)が「地元の名選手、名監督が亡くなって残念だが、89歳は長生きされたと思う」と悼んだ。母校、佐倉高(旧佐倉一高、千葉県佐倉市)の大野貴幸教頭(51)は「偉大なる先輩なので驚いている。残念な気持ちでいっぱい」と話した。
東京都の大島美作男さん(71)は長嶋さんのユニホームをかたどったキーホルダーを愛用している。JR新橋駅前で「『巨人軍は永久に不滅』と言ったが、今は野球界の不滅を願ってくれていると思う」と語った。