いわき信用組合本部などが入るビル

 福島県いわき市のいわき信用組合による不正融資問題を巡り、加藤勝信金融担当相は3日の閣議後記者会見で、金融庁が同信組に対して立ち入り検査に着手したと明らかにした。「全容解明に向けて事実関係の確認を進める」と述べた。

 いわき信用組合は預金者に無断で口座を開設するといった不正な融資を約20年間続けていた。既に財務省東北財務局が業務改善命令を出しており、刑事と民事の両面からの責任追及や経営体制の抜本的な見直しなどを求めている。

 加藤氏は「一連の不祥事の背景となった同組合の組織風土を改善する必要がある」と強調した。