自民党の総務会に向かう森山幹事長=3日午前、東京・永田町の党本部

 政府、与党は衆院解散の判断を巡り、終盤国会で立憲民主党が内閣不信任決議案を提出するかどうかを注視している。自民党の森山裕幹事長は3日の記者会見で、提出された場合の対応を問われ「石破茂首相が適時、適切に判断される」と述べた。立民の野田佳彦代表は党会合で、不信任案の採決を待たずに衆院を解散するとの見方が浮上していることに「政府、与党は政治空白をつくってもいいと考えているのか」とけん制した。

 森山氏は「野党が内閣不信任案提出を決めたとは承知していないし、私が首相と相談したということもない」と強調した。自民の鈴木俊一総務会長は会見で、内閣不信任案が可決されれば「国民に堂々と信を問うべきではないか」と主張し、衆院解散に踏み切るべきだとの考えを示した。

 首相は5月23日の共同通信インタビューで、提出した場合の衆院解散について「国政が直面する課題に一日一日、答えを出していく。その積み重ねの下で会期末を迎える」と明言を控えた。