フジテレビ系列の「NST新潟総合テレビ」(新潟市)は3日、架空のCM制作費を巡り、関東信越国税局から税務調査で所得隠しを指摘されたことを受け、「制作会社に支払った費用のほとんどが(NSTの)元社員の親族名義の会社に流れていた」とするコメントをホームページで発表した。元社員とは係争中で、金額や経緯の全容は不明だとしている。

 また、「制作会社に支払った費用が当社に還流したとの実態はない」とも主張した。

 関係者によると、国税局は2024年3月期までの6年間で、計約11億円の所得隠しを指摘し、重加算税を含め法人税計約4億円を追徴課税した。NSTは修正申告し、納税した。