東邦ガスの社長に就任した山碕聡志氏(61)は5日までに共同通信のインタビューに応じた。国内の人口が減る中で「(主力の)ガス事業に閉じこもっていたのでは企業としての成長もない」と話し、電力や海外でのエネルギー事業の拡大に意欲を見せた。
東邦ガスは、2016年の電力の小売り全面自由化に合わせて電力事業に参入。電気を安定的に確保するため、国内発電大手JERA(東京)と共同で火力発電所の建設を進めている。「自前の電源を持って、お客さまに供給していくための第一歩だ」と語った。
海外では、天然ガスの需要開発を東南アジアで展開する。二酸化炭素(CO2)と水素でつくる合成メタンの事業を米国で進める。