伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を20年に1度建て替える2033年の「式年遷宮」に向け、岐阜県中津川市で5日、ご神体を納める器に使う神木を伐採する祭事「裏木曽御用材伐採式」が開かれた。長野県上松町で3日に伐採されたご神木とともに、伊勢神宮の内宮に9日、外宮に10日運ばれる。
伊勢神宮関係者ら約140人が参列。「杣夫」と呼ばれるきこりたちが、樹齢約110年の2本のヒノキに3方向からおのを入れた。辺りにはヒノキの香りが漂い、「ドン」と音を立てて大木がのり面に倒れると、参列者から拍手が上がった。6日に山から運び出される。