内閣府が6日発表した4月の景気動向指数は、現状を示す「一致指数」(2020年=100、速報値)が前月より0・3ポイント低い115・5となり、2カ月連続で悪化した。半導体製造装置の出荷が低調だったことが響いた。基調判断は「下げ止まり」で、12カ月連続で同じ表現を維持した。
一致指数を項目別に見ると、半導体装置を含む「生産指数(鉱工業)」が低下。「輸出数量指数」も下落した。輸出は米国向けが増えた一方、欧州向けが減り全体を押し下げた。米国向けはトランプ政権の高関税措置の影響が本格化する前に、現地在庫を積み増す思惑があったとみられる。
数カ月先の景気を表す「先行指数」は4・2ポイント低い103・4と大きな落ち込みとなり、3カ月連続で下がった。