防衛省は、愛知県犬山市での墜落事故を受け、運用を見合わせている航空自衛隊のT4練習機の飛行を来週にも再開する方針を固めた。事故後に実施した同型機の緊急点検が完了した。複数の関係者が6日明らかにした。墜落した機体はフライトレコーダー(飛行記録装置)を搭載しておらず、事故原因の調査は難航する可能性がある。
T4は、戦闘機パイロットの養成課程で大半の訓練生が使用する。飛行の見合わせが長引けば、計画通りの養成ができないと懸念されていた。
防衛省によると、空自は墜落機を含め197機のT4を保有しており、事故を受けて緊急点検を行った。