損傷し、曲がったパンタグラフの一部(左側)=5月(JR東日本提供)

 東京のJR山手線で5月、切れて垂れ下がった架線に複数の電車のパンタグラフが接触して損傷し、長時間の運転見合わせが起きたトラブルで、JR東日本は6日、調査結果を公表した。昨年11月に架線の取り換え工事をした際、施工業者が使用する工具のサイズを誤ったまま作業し、金具との接続不良が起きて断線したとしている。

 JR東によると、作業員は施工後、決められた手順での仕上がり確認をしないまま、正しく完了したと管理者に報告していた。JR東がトラブル後、直近1年間で同種の工事をした他の箇所を点検したところ、異常はなかったという。

 今後、施工状況のチェックなど業者の管理を強化する。