【キーウ、モスクワ共同】ロシア軍は6日、ウクライナ全土を攻撃した。ゼレンスキー大統領は400機以上の無人機と40発以上のミサイルが使用され、少なくとも3人が死亡、49人が負傷したと明らかにした。ロシア国防省は6日「ウクライナによるテロ」への報復として、同国の兵器工場や武器倉庫への攻撃を実施したと表明した。

 ウクライナは1日にロシア各地の航空基地への無人機攻撃を実施しており、ロシアのプーチン大統領は報復を明言していた。ロシア当局は同国西部で起きた鉄道橋爆破事件もウクライナのテロと断定しており、今回の報復は一連の攻撃や事件への対抗措置とみられる。

 ウクライナ政府によると、6日の攻撃で死亡したのはキーウの現場で活動していた救急隊員3人。キーウのクリチコ市長は当初、4人が死亡したと発表していた。

 トランプ米大統領は5日、ロシアによるウクライナ侵攻で続く戦争を「子どもの激しいけんか」に例え「時にはしばらく続けさせ、その後引き離した方が良い場合もある」と述べた。