京都地検は6日、事件記録の児童ポルノ画像をカラーコピーして持ち出し、スマートフォンで撮影して所持していたとして、30代の男性検察事務官を懲戒免職にした。また駅などで女性の下着盗撮も繰り返していたとし、京都区検が、児童買春・ポルノ禁止法違反(所持)と性的姿態撮影処罰法違反(撮影)で京都簡裁に略式起訴し、罰金100万円の略式命令を受けた。
地検によると、事務官は3月下旬〜4月上旬、児童買春・ポルノ禁止法違反事件の記録の一部をカラーコピーして職場から自宅に持ち出し撮影、19点の児童ポルノ画像を所持した。自己の性的好奇心を満たす目的だったとしている。
また事務官は、昨年11月から今年1月、京都市内の駅構内などで複数回にわたりスマートフォンで女性の下着盗撮を繰り返したという。
地検は6日、当時の上司だった元統括検務官を訓告、元検務監理官を厳重注意の処分にした。石井壮治次席検事は「検察に対する国民の信頼を大きく損なうものであり、極めて遺憾。深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。