【ワシントン共同】米政府は6日、イランの石油・軍事部門が米制裁を回避するために構築したマネーロンダリング(資金洗浄)のネットワークの関係者らに制裁を科したと発表した。イランに「最大限の圧力」をかける中、核開発を理由とした原油禁輸や金融制裁を逃れようとする試みに圧力を強化した。
財務省によると、新たに制裁対象とした個人・企業は30以上。ベセント財務長官は声明で「イラン政権にとって『影の決済システム』は重要な生命線だ」と指摘し、今後も締め付けを強める方針を示した。
制裁対象は、イラン政府とつながりが深いイラン国籍の兄弟が経営する複数の両替所やその関係者ら。