愛知県の被爆者団体「愛知県原水爆被災者の会」や労働者団体などが8日、核兵器廃絶を求め、名古屋市中心部を行進した。同会理事長で、昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表理事も務める金本弘さん(80)=同市=は、出発前の集会で「日本政府の核抑止政策を変えていきたい」と訴えた。
約100人が行進に参加し、約1・5キロを「核兵器をなくそう」「武器はいらない」などと声を上げて歩いた。県内在住の高校3年桑原向葵さん(17)は「被爆者の話をたくさん聞いたり、資料を読んだりして、次の世代につないでいきたい」と話した。