長嶋茂雄さんの次女三奈さんは8日、葬儀での喪主あいさつで亡くなる直前の様子を語った。
3日朝、脈拍と血圧の数値が0になったにもかかわらず、よく見るとモニターの波形は続いていたという。医師も驚き、看護師からは「監督が心臓を動かそう、動かそうとしている振動なんだと思います」と言われたそうで、三奈さんは「父らしい最期まで諦めない姿を見せてくれました」と話した。
葬儀委員長を務めたプロ野球巨人の山口寿一オーナーは通夜でのあいさつで病状の経過を明かした。5月下旬に肺炎が悪化し、血圧が下がる中で一時は持ち直す気力も見せた。しかし三奈さんの誕生日である6月3日に静かに息を引き取ったとし「三奈さんのお誕生日の日まで頑張ったのだと思います」と語った。
闘病で「痛い」「つらい」などの弱音は一切口にしなかったという。「最期まで、周りの人々に感動を与えてドラマを残しました」と話した。