親子の会話時間の変化
 シチズンの看板=東京都中央区

 6月10日の「時の記念日」を前に、シチズン時計(東京)が、小学生の子どもがいる共働き夫婦400組に家庭での時間の使い方について尋ねたところ、親子の会話時間が13年前に比べて減っていたことが分かった。スマートフォンの普及が要因とみられる。子どもが分からないことがある場合に「人工知能(AI)に質問する」という回答も目立った。

 平日に子どもと会話するのはいずれも平均で父親が52分、母親が1時間34分。休日は父親が1時間40分、母親が2時間3分だった。2012年と比べると休日の変化が特に顕著で、父母ともに20分以上減っていた。

 平日に家庭でスマホやタブレットを利用する時間は、1〜3年生が1時間46分、4〜6年生が2時間12分だった。用途はいずれも「動画視聴」が最多で「ゲーム」「家族や友人との連絡」などが続いた。

 同社の担当者は、会話の時間が減ったのは「スマホなどが普及し、同じ空間にいながらそれぞれが自分の好きなことをして過ごす時間が増えたからでは」と話している。