政府は10日、「すべての女性が輝く社会づくり本部」などの合同会議を首相官邸で開き、女性活躍や男女共同参画の重点方針「女性版骨太の方針2025」を決定した。地方から大都市への女性流出が進む中、地方の女性の起業支援や中小企業での管理職登用を促進。女性に選ばれ、活躍できる地域づくりの実現を支援することを盛り込んだ。
石破茂首相は「誰もが自分らしく、生きがいを持って生きられる社会の実現のため、取り組みを進める」と述べた。
重点方針は、地方に起業家の手本となる人や相談相手が不足していると指摘。全国の「男女共同参画センター」を拠点に、セミナーを通じて起業家との出会いや、起業を目指す仲間とのネットワークづくりを進めるとした。
政府が2026年度に新設する予定の独立行政法人「男女共同参画機構」が専門人材のデータベースを整備し、各地に専門家を派遣する仕組みをつくる。女性起業家のセクハラ被害が出ており、投資会社などに対しハラスメント防止の研修を実施する。