青切符対象となる自転車の主な違反と反則金額

 16歳以上が自転車で交通違反をした際、反則金納付を通告できる交通反則切符(青切符)制度が来年4月に始まることとなった。道交法上、自転車は原則車道通行で、歩道通行の反則金は6千円となる。身近な乗り物だけに関心が高く、パブリックコメント(意見公募)では5千件を超える意見が寄せられ、歩道通行の取り締まりに批判が集まった。警察庁は規制対象について、事故につながるような危険な場合だと重ねて強調している。

 意見公募は5月24日までの1カ月間実施。警察庁によると、5926件の意見が寄せられ、このうち約4千件が自転車の歩道通行に関するものだった。歩道を通行できるのは道路標識で認められている場所や、13歳未満と70歳以上、身体障害のある人などに限られる。「まずは自転車専用道を整備すべきだ」などの意見が相次いだという。

 警察庁は車道の幅が狭いなど、交通状況によりやむを得ない場合は歩道を通行できるとしている。単に歩道を通行している場合は従来通り指導や警告にとどめる。