FRB本部

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利を据え置くことを決めた。据え置きは4会合連続。終了後に公表した経済見通しで、2025年末の金利は3・9%と予測し、通常ペースで2回分の利下げを見込んだ。3月時点でも同様に2回分を予想していた。

 25年10〜12月期の物価上昇率は3月時点の2・7%から3・0%に引き上げた一方、実質国内総生産(GDP)を前年同期比1・4%増と予測し、3月時点の1・7%増から引き下げた。

 パウエル議長は記者会見で「現行の金融政策のスタンスは、今後の経済動向にタイムリーに対応できる態勢だ」と強調。トランプ政権の関税政策を巡る不確実性は依然として高く、物価や雇用に及ぼす影響を見極めていく姿勢を示した。

 関税の影響による価格上昇は、今後数カ月で、夏ごろに出てくるとの見解も表明した。