北海道釧路市に設置された太陽光パネル=1日(ドローンから)

 事業者による太陽光パネルの設置が相次ぐ北海道釧路市は19日、希少な野生生物を守るため、10キロワット以上の事業用太陽光発電施設の設置を許可制とする条例案を市議会の民生福祉常任委員会に示した。事業者には、市が選定した専門家の意見に基づく野生生物の調査や保全対策を義務付ける。

 市は今月1日、大規模太陽光発電所(メガソーラー)は「自然環境と調和がされない施設の設置を望まない」とする「ノーモアメガソーラー宣言」を発出したが、法的拘束力はなかった。9月定例市議会に条例案を提出し、来年1月1日の施行を目指す。現在は事業者に対し、設置に際して届け出を求めている。