三菱重工業は19日、鹿児島県の種子島宇宙センターで24日未明に予定していた国産大型ロケット「H2A」最後となる50号機の打ち上げを延期すると発表した。機体の2段部分の電気系統を点検中、異常なデータが確認されたためとしている。新たな期日は未定。

 不具合の見つかった機器を取り外し、原因究明を進めるとともに、代わりの機器で動作を確認する。対応には早くて数日かかるとみている。

 H2Aは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発した2段式の液体燃料ロケット。50号機は国の「温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT―GW)」を輸送する。