【北京共同】中国を初めて訪問したニュージーランドのラクソン首相は20日、習近平国家主席と北京で会談した。トランプ米政権が関税圧力で貿易秩序を揺るがす中、両首脳は多国間の貿易体制を維持し、両国間の貿易や投資を拡大する考えで一致した。両政府が発表した。
ラクソン氏は中国との経済協力強化に意欲を示しながらも「太平洋の平和と安全、繁栄の維持はニュージーランドの国益に関わる」と指摘し、中国の太平洋進出をけん制した。
習氏は「両国に根本的な利益の衝突はない」との認識を示し「意見の相違には正しく対処すべきだ」と強調した。戦後80年を迎え、国連中心の国際システムを共に守るよう呼びかけた。