合同訓練に参加したフィリピン沿岸警備隊(手前)と米沿岸警備隊の巡視船=20日午後、鹿児島県沖

 海上保安庁と米沿岸警備隊、フィリピン沿岸警備隊は20日、鹿児島県沖で合同捜索救助訓練を実施した。東・南シナ海への進出を強める中国を念頭にした連携強化の一環。日米比の巡視船による合同訓練は2回目で、日本国内では初めて。船舶同士が衝突し、船員が海中に転落したとの想定で、情報伝達や救助の連携手順を確認した。

 この日の訓練では、ドローンが上空から救助者に見立てた人形を捜索した後、巡視船に搭載された小型艇が現場に急行し人形を引き上げた。低空飛行のヘリコプターから隊員が降下し、救助者役のダイバーを引き上げる場面もあった。