交戦が激化するイスラエルとイランからの邦人退避に備え、航空自衛隊のC2輸送機2機が21日、空自美保基地(鳥取県)からアフリカ東部ジブチに向け出発した。空自と陸上自衛隊の隊員計約120人が搭乗。現地で中東情勢を分析しながら、ジブチにある自衛隊拠点で待機する。
防衛省制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は19日の記者会見で「中東近傍で待機し、(退避の)タイミングを逃さないようにする」と強調した。
自衛隊法は、外国での騒乱や災害などの緊急事態に際し、邦人の安全確保のため自衛隊を派遣し、輸送することを認めている。