米軍のB2ステルス戦略爆撃機=2015年、アラバマ州タラデガ(AP=共同)
 訪問先のニュージャージー州の空港でポーズを決めるトランプ大統領=21日、モリスタウン(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は21日、自身のSNSで、米軍がイランの三つの核施設を攻撃したと明らかにした。攻撃は「大成功だった」とした。イスラエルが要請していたとされ、同国による13日の空爆開始後、米国の攻撃参加は初めて。イランが報復として中東にある米軍基地を狙い、戦火が拡大する恐れがある。

 攻撃した核施設はイラン中部のフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの三つ。トランプ氏はフォルドゥの地下深くにあるウラン濃縮施設に「火薬を満載した爆弾を投下した」と主張した。

 ロイター通信は21日、米政府関係者の話として、イランの核施設攻撃にB2ステルス戦略爆撃機が関与したと報じた。B2爆撃機は、フォルドゥのウラン濃縮施設を破壊できる「唯一の手段」とされる大型の特殊貫通弾(バンカーバスター)の運搬が可能とされる。

 トランプ氏は「こんなことができる軍隊は他にない」と米軍を称賛。「今こそ平和の時だ」とし「イランは今、この戦争を終わらせることに合意しなければならない」と強調した。