広島県府中町の男性殺害事件について、記者会見する広島県警の幹部＝２２日午後、広島東署
広島県警本部
広島県府中町の水分峡森林公園で４月、東京都練馬区の会社員里見誠さん（５２）が殺害された事件で、県警は２２日、殺害して現金などを奪ったとして、強盗殺人容疑で松山市の無職の女（１８）と、いずれも広島県の会社員の少年（１６）と男（１８）を逮捕した。
県警によると、女は数年前から里見さんと面識があり、里見さんは女と会っていたとみられる。女は事件の数日後、広島東署に「里見さんが男２人に襲われた」という趣旨の相談をしていた。少年と男は２１日夕に署に出頭した。捜査に支障があるとし、３人の認否を明らかにしていない。
県警は防犯カメラなどの映像をつなぐ「リレー捜査」で、里見さんと女が歩く後ろを、男２人が歩いている様子などを確認していた。男のうち１人は現場付近の土地勘があったとし、匿名・流動型犯罪（匿流）の可能性も視野に捜査する。
逮捕容疑は４月１２日午後１０時ごろ、公園の管理事務所南側で里見さんの頭部に打撃を加えて殺害し、現金約５万円やスマートフォンなどを奪った疑い。
