参院選の前哨戦となる東京都議選(定数127)が22日、投開票された。自民党は公認候補の当選者数で、過去最低だった2017年の23議席を下回ることが確実となった。「政治とカネ」の問題に対する有権者の目は厳しく、参院選への影響は必至だ。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は堅調に支持を集めた。立憲民主党は選挙前勢力を上回った。国民民主党と参政党は初の議席を獲得した。
小池氏を支える「知事与党」の自民、都民ファ、公明党の過半数確保や、石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表の地域政党「再生の道」の初議席獲得に注目が集まる。
各党は幹部を積極的に投入し、物価高や少子化対策、「政治とカネ」問題を巡り、街頭演説に加え交流サイト(SNS)を駆使して支持を訴えた。自民は裏金事件による逆風下での選挙戦となった。都民ファと公明には小池氏が応援演説に入った。立民は共産党などと定数が少ない選挙区で候補を調整し、小池氏に批判的な層への働きかけを強めた。