発射される「88式地対艦誘導弾」=24日午後、北海道新ひだか町の静内対空射撃場(陸上自衛隊提供)

 陸上自衛隊は24日、北海道新ひだか町の静内対空射撃場で「88式地対艦誘導弾」の実射訓練をした。国内での実施は初めて。北部方面隊第1特科団などが参加し、着弾しても爆発しない演習弾1発を洋上に浮かべた無人の標的船に向け発射した。29日までの間に、再度実施する予定。

 88式の射程は100キロほどで、周囲への影響が大きいことから、これまでは海外で訓練をしていた。

 陸自保有の地対艦誘導弾は他に「12式」がある。防衛省は現在、射程を千キロ程度に延ばす12式の能力向上型を開発中。反撃能力(敵基地攻撃能力)を持つ長射程ミサイルとして運用する予定だ。