【ハーグ、テヘラン共同】トランプ米大統領は25日、イランと「来週協議する」と述べた。米軍の攻撃で核施設を「完全に破壊した」と主張しているが、イランは核開発の知見を有したままで、計画を完全に放棄させるための包括的な和平合意に向けた交渉が念頭にあるとみられる。ただ、イラン外交筋は25日、共同通信に「現時点で協議実施の予定はない」と話しており、先行きは不透明だ。
トランプ氏は訪問先のオランダ・ハーグで記者会見した。協議の場所など詳細には触れなかった。米国のウィットコフ中東担当特使は25日、米CNBCテレビの番組で、イランと接触しており包括的な和平合意の実現が「期待できる」と述べた。イラン側の準備も整っているとの「強い感触」を得ていると説明。イランによるウラン濃縮活動は「レッドライン(越えてはならない一線)」であり、和平合意を結ぶ場合も認めない考えを強調した。
イスラエルとイランが24日に合意した停戦は、25日も維持された。