半導体大手ルネサスエレクトロニクスは26日、2030年に売上高200億ドル(約2兆9千億円)超、時価総額を22年比で6倍にするとしていた経営目標について、達成時期を5年延期すると明らかにした。半導体市況の悪化などを反映した。

 柴田英利社長兼最高経営責任者(CEO)が同日の投資家向け説明会で表明した。柴田氏は「われわれを取り巻く環境は大きく変わった」と述べた。

 ルネサスは23日、協業する米国の半導体メーカー、ウルフスピードの再建支援契約の締結に伴い、25年1〜6月期連結決算で約2500億円の損失を計上する可能性があると発表した。