北陸新幹線延伸の現行計画ルート見直しを求め、署名を呼びかける京都仏教会の僧侶ら=28日午後、京都市下京区

 金閣寺など宗派を超えた約1100の寺院で構成する京都仏教会は28日、北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪延伸を巡り、福井県小浜市や京都市を経る現行計画ルート見直しを求める署名を京都市の繁華街で呼びかけた。すでに複数の加盟寺院で用紙と箱を置いて募っていたが、街頭活動は初。京都の文化を育んできた地下水への工事の影響を懸念している。

 多くの買い物客らが訪れる四条河原町で、会に所属する僧侶や住民有志ら約30人がのぼりや署名用紙を手に呼びかけた。

 同会は今年2月から、インターネット上などで署名集めを開始。これまでに約3万7千筆が集まったという。