岡山県高梁市の成羽美術館が所蔵する岩石の中から、約2億2千万年前の「魚竜」の化石を発見したと、岡山理科大などのチームが29日、発表した。魚竜は海にすんでいた爬虫類の一種で、チームによると後期三畳紀の地層から魚竜類が見つかるのは日本初。進化解明に大きな手がかりになりそうだとしている。
化石の特徴から、魚竜は遊泳能力の高いタイプである可能性があるという。魚竜類は宮城県でも見つかっていたが、西日本では初。岩石は少なくとも30年にわたり美術館に展示され、エックス線CTを活用して化石自体を壊すリスクを回避して分析できたとしている。