群馬県館林市の自宅で昨年12月、同居する父親=当時(77)=に暴行を加えて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた長男で無職の赤坂和博被告(50)は9日、前橋地裁(高橋正幸裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。一方、一部の骨折に関し「心臓マッサージの過程でできたものだ」とも述べた。

 検察側は冒頭陳述で、認知症の父親を日常的に暴行していたと指摘。その上で「事件当日も一方的に腹を立てて、健康器具で頭をたたいたり腹を蹴ったりして死亡させた」と述べた。

 起訴状によると、昨年12月、父親の好博さんの腹を蹴り、棒状の健康器具で頭部を殴るなどして、外傷性ショックで死亡させたとしている。