京都・祇園祭の見せ場となる「前祭」の山鉾巡行を控え、巨大な鉾を組み立てる「鉾建て」が9日、例年より1日早く京都市中心部で始まった。17日の巡行で先頭を進む長刀鉾の組み立て開始日が、猛暑の中で長時間作業する職人らの熱中症対策などのため前倒し。従来3日間だった作業日を1日増やし、1日当たりの時間を減らす。
この日は朝から、職人らが鉾の土台となる櫓を組み立てた。今年から落下事故防止のための足場で周囲を覆い、その後、くぎを使わない「縄がらみ」という手法で木材を固定した。完成予定は12日で、高さ約25メートル、重さ約11トンになるという。