名古屋刑務所豊橋刑務支所で、受刑者と話す中野恭子さん=9日午前、愛知県豊橋市

 名古屋刑務所豊橋刑務支所(愛知県豊橋市)は9日、日本福祉大(同県美浜町)と連携し、社会福祉士などの資格を持つ社会人学生4人が講師となり、受刑者に社会復帰のための授業をした。

 授業のテーマは「わたしを伝える」。高齢だったり障害があったりして、出所後に福祉サービス利用が想定される女性受刑者5人が受講した。

 講師の学生と受刑者が車座になり、受刑者は学生の問いかけに応じ、自身の好きなことや長所を発表した。

 参加した学生で、社会福祉士の中野恭子さん(48)は「福祉サービスにつながるためには自分の気持ちを伝えることが必要。思った以上に共感や気持ちを言語化して伝えてくれた」と口にした。