日中両政府は、中国が2001年から規制している日本産牛肉の輸入を巡り、再開の前提となる関連協定を近く発効させる方向で調整に入った。食品衛生や検疫面での条件などについて本格交渉入りする見通しだ。日本政府は、早期の再開へ手続きを加速させる構えだ。日中外交筋が11日、明らかにした。
中国は日本での牛海綿状脳症(BSE)発生を受け、輸入を規制していた。自民党の森山裕幹事長が中国の何立峰副首相と11日にも大阪府内で会談。日本産牛肉の輸出再開を要請する意向。
発効させる協定は「動物衛生検疫協定」。両政府は19年に署名したものの、発効に向けた中国側の手続きが停滞し、足踏み状態が続いていた。