広島市役所で「原爆供養塔納骨名簿」のポスターを掲示する職員=11日午前

 広島市は11日、平和記念公園内の原爆供養塔に安置される約7万人の遺骨のうち、氏名が判明しながら引き取り手が見つかっていない812人の遺族を捜すため、死没者の氏名や年齢などの手がかりを記載したポスター「原爆供養塔納骨名簿」を市役所に掲示した。

 午前10時ごろ、市役所1階ロビーに、職員がポスターを張り出した。長崎で被爆し、遺族が見つかっていない120人の氏名を記したポスターも一緒に掲示。市原爆被害対策部調査課の高畦恭子主査は「市でも遺骨に関する情報をあまり多く持っていない現状がある。一人でも多くの方に見てもらい、気になることがあれば気軽に連絡してほしい」と話した。