名古屋市教育委員会が教員を採用する際、児童生徒へのわいせつ行為で教員免許状が失効した人の情報が載っている国のデータベース(DB)で該当するかどうか確認していなかったことが11日、市教委への取材で分かった。DBでの確認は法律で義務付けられており、法令違反に当たる。

 市教委によると、同市立小教諭が女子児童の盗撮画像などを交流サイト(SNS)で共有したとされる事件などを受け、市教委が採用手続きを見直す中で判明。DBでの確認が義務付けられた2023年4月〜今年6月に正規教員や常勤講師ら延べ5932人を採用しており、改めて確認したところ、教員免許状の失効者はいなかった。